「FXで10万円の元手を6億円にまで増やした」という逸話で、今でも語り草になっている人物にGFFという元億トレーダーがいます。
その人物、GFF氏はなぜ、わずかな元手でそこまで大きな利益を得たのでしょうか。そして、その後彼はなぜ失敗したのでしょうか?
10万円から億り人となったGFF氏とは
FXは小さな元手でも、やり方次第では巨額を稼ぐことが可能です。しばしば、そんな「成功例」が話題になりますね。
2010年、ネットで話題になったGFF(グフフ)氏もその一人です。彼は元手10万円を6億円までふくらませることに成功しました。
FXで大きな成功を手にした事例の一つですが、しかしGFF氏はその後、わずか2ヶ月で6億円を1億円にまで減らしてしまい、最終的には30万円しか手元に残らないという結果を招いてしまいました。
彼の成功と失敗の事例は、FXによるトレードを行う者にとって大きな教訓となるのは間違いありません。彼はなぜ成功し、そして最終的に失敗したのか、その要因をまとめました。
GFF氏の手法
トレードに際し、GFF氏が取っていた2つの手法があります。
・RSI手法
・窓埋めを利用する
実は、GFF氏の使っていた手法は、トレーダーであれば誰もが知るような、非常にシンプルなものでした。
GFF氏は10分足のチャートを基本とし、トレンドの勢いを読むために1時間足や4時間足も参考にしていました。トレンドラインを数本引き、それを利用することでエントリー、利確を繰り返していきました。
窓埋めとは、週明けに窓開けがある場合「窓が閉じる習性」があることを利用してトレードするもので、海外では「Gap trading strategy」として良く知られる手法です。
つまり、GFF氏の手法はトレードのやり方としては基本的に手堅いものだったと言えます。
GFF氏はアナリストの情報を活用していた
GFF氏は自身でトレンドを読むだけでなく、アナリストの情報を積極的に活用していました。彼が参考にしていたのは、次の二人のアナリストでした。
・吉田恒氏
国際金融アナリストとして、FXに関する著作で知られる人物です。現在はFX会社が運営する「M2JFXアカデミア」の学長も務めています。
・川合 美智子氏
現・株式会社ワカバヤシ エフエックス アソシエイツの代表取締役を務める外国為替ストラテジストで、金融雑誌でチャート分析を連載、自身のブログでも為替相場に関する記事を掲載するなど、幅広く活躍しています。
GFF氏は特に川合氏の予測を重視し、毎日その情報をトレードの参考にしていました。信用性の高いプロの予測情報を参考としてトレードの作戦を立てていたのです。
10万円を6億にした2つの危険な手法
GFF氏のトレード手法は非常に基本的で、プロのアナリストの相場予測の情報も参考に大きな間違いを起こさないよう、手堅いものでした。これはFXのトレーダーとしては見習うべき彼の長所とも言えるでしょう。
しかし、手堅い手法を重ねるだけでは、わずか10万円の元手を6億円まで増やすことはそうそうできるものではありません。GFF氏が「成功」した理由には、彼の言によれば2つの理由、つまり「ハイレバレッジを使う」「損切りをしない」ことにありました。
証拠金の倍単位の取引を可能とするレバレッジですが、国内FX業者の場合、金融庁によって最大25倍という上限が求められていますが、海外FXでは最大1000倍以上のトレードができる「ハイレバレッジ」が可能となっています。
GFF氏が元金10万円を6億円まで増やすまでにかかった時間は約2ヶ月足らずです。国内FXのレバレッジ上限では、この短期間にこれだけの利益を上げることはまず不可能だったでしょう。正確には何倍のハイレバレッジを行っていたか、それはわかりませんが、おそらく海外のFX業者を使って相当な倍率のハイレバレッジを行っていたに違いありません。
GFF氏の敗因
当初、GFF氏は「小さく損切りし、大きく利幅を得る」手法で稼いでいましたが、損切りをせずに1億のマイナスをプラスに転じるというトレードを体験して以降、気が大きくなって損切りをしなくなっています。このような要因が彼を大きく勝たせ、やがて転落する原因ともなるわけです。
ニコニコ生放送の配信で見栄を張るようになったことも要因
もうひとつ、GFF氏の失敗の原因となったと言えるのが、トレードをニコニコ生放送でリアルタイムで放送したことにあると言えます。10万円から6億円まで増やしたGFF氏は放送でスター扱いされるようになり、彼は視聴者の目線を気にするようになってしまいます。損切りをしなくなったのも、見栄を張ってのことが大きかったと言えます。
3億円のロスカットで一気に転落
結局、「損切り」をしないという自身の姿勢が仇となってしまい、GFF氏は3億円のロスカットという事態を招いてしまいます。その後はトレンドを読み切ることができなくなってしまい、さらなる損失を出し続け、最終的には資金をほとんど失う結果となってしまいました。
GFF氏の当初の姿勢……シンプルで手堅い手法のトレードを繰り返すこと、トレンドの方向性を意識したこと、プロのアナリストの情報分析を参考にしたということは、トレーダーとして正しい姿勢であったと言えます。それは、見習うべき点です。
彼の最大の失敗は、成功に油断してしまい、リスク管理を怠ったことにあります。損切りをしないという慢心が、この結果を招いたと言えるでしょう。
ハイレバレッジトレードが可能な海外FXならGFF氏のように少ない元手から億トレーダーになることも可能ともいえます。
ただし、海外FXで継続して利益を上げるにはGFF氏の敗因から学び、リスク管理を徹底することが大事でしょう。
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